エウデリカ、潜入捜査
* まゆらの家 *
| まゆら:どう?進んでる? |
| エウデリカ:見ろ、切り返しは完璧にマスターしたぞ。 この前お前がやっていたジェミニ誘導とやらも楽勝だ。 |
| まゆら:リカちゃんは上達が早いね~。 その調子ならカンストも夢じゃないよ。 |
| エウデリカ:当然だ。お前に出来て私に出来ないはずがない。 |
| まゆら:それじゃ、私は迷宮パトロールに行ってくるから、あとは頑張ってね~。 |
| エウデリカ:……私を置いて出かけてもいいのか? わざわざこの客間にゲーム機を置いて遊んでいたのも、私の看病を装った監視だろう。 私はもう一人で歩ける。何をするか分からないぞ。 |
| まゆら:だから、別に監視なんかしてないってば。 とりあえず家の中のモノは、壊したり盗んだりしないなら好きにしていいよ。 あと、地下には入らない方がいいかもね。 |
| エウデリカ:地下……? |
| まゆら:じゃ、またあとでね~。 |
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| エウデリカ:行ってしまった……。 泳がせて様子を見るつもりか?それとも、本当に警戒していないのか? ……まあ、どちらでも同じ事か。折角の機会だ、屋敷の中を調べさせてもらうとしよう。 |
* まゆらの家 居間 *
| エウデリカ:……別段変わった所はないな。綺麗に片付いているが、あの娘がやったとは思えない。 となると、例の外道が手入れをしているわけか。存外にマメな奴だ。 |
* まゆらの家 食堂 *
| エウデリカ:ここも、特に目立った変異はないな。 ……この白いのは冷蔵庫か?菓子と飲み物しか入ってないな。 台所もあまり使われていないようだ。食生活はかなり乱れているということだな。 |
* まゆらの家 廊下 *
| エウデリカ:二人しか住んでいない割には広い住居だ。にも関わらず、手入れが行き届いている。 これら全てをあの外道がやったとは思えない。今は見当たらないが、何者かが定期的に清掃をしていると考えるべきだろう。 |
* まゆらの部屋 *
| エウデリカ:この部屋……あの娘の気配がする。 特にトラップは見当たらないが……あれだけの術者にしては無防備すぎる。ワナか、あるいは余裕の表れなのか……。 |
| エウデリカ:うっ……なんだここは。汚すぎる。 文字通り、オモチャ箱をひっくり返したような部屋だな。足の踏み場もない。 ……いや待て、これもある種のカムフラージュかもしれん。慎重に行こう。 |
| エウデリカ:しかし、これが偽装だとしたら極めて効果的だな。どこに何があるか全くわからん。 しかも、実に巧妙に積み上げられている。下手に取り出そうとすると確実に崩れるバランスだ。迂闊に触るのは危険だな。 |
| エウデリカ:とりあえず、目立った変異はなさそうだ。ここは後回しにしよう。 |
* まゆらの家 地下迷宮 入り口 *
| エウデリカ:室内はあらかた調べた。となると、やはりここが当たりのようだな。 この禍々しい気配、淀んだ空気……間違いない、ここに全ての秘密がある。 |
* まゆらの家 地下迷宮 B1 *
| エウデリカ:どうやら、ここは倉庫のようだな。手前が食料庫か。 見たところ、置いてあるのは長期保存用の食品ばかりのようだ。 お湯をかけて3分……異界の非常食は不便だな。 |
| エウデリカ:で、もう一つの倉庫は…… 何かの機械だろうか、丁寧に保管されているようだ。かなりの数だな。 こんなガラクタのような物に価値があるとは思えないが……。 |
* まゆらの家 地下迷宮 B2 黒うにゅうの部屋 *
| エウデリカ:ん……この部屋。 目印はないが、例の外道の気配がする。奴の部屋か。 |
| エウデリカ:なんだ……これは。 一見そうとは分からないが、かなり手の込んだトラップだ。芸術的といってもいい。 これ程の術式を、あの外道が仕掛けたというのか……? |
| エウデリカ:これを解くには、私の手でも半日はかかる。しかも、確実にアシが付く。 残念だが、ここは諦めるしかなさそうだ。 |
| エウデリカ:……それにしても、なんだろう……この既視感は。 前にも、こんな事があったような……。 |
* まゆらの家 地下迷宮 B3 *
| エウデリカ:……魔物の気配を感じる。それも、夥しい数だ。 これ以上の侵入は、一人じゃ危険だな。ここは一度退いて―― |
| まゆら:何してるの? |
| エウデリカ:キャッ!! |
| まゆら:あ~、やっぱりリカちゃんだ。 |
| エウデリカ:お――脅かすなっ!! |
| まゆら:さっきも言ったけど、この先は養殖場だから近づかない方がいいよ~。 |
| エウデリカ:……養殖場? |
| まゆら:グレーターデーモンがいっぱいいる所だよ。ど~してもって言うなら止めないけど。 |
| エウデリカ:べ――別にそんな所に興味はない。帰るぞ。 |
| エウデリカ:……結局、何も得るものはなかったか。私としたことが、とんだ失態だ。 |
| エウデリカ:だが、奴らはやはり只者ではなかった。特にあの外道……あんなナリはしているが、相当の使い手だ。 娘の方は、パワーはあるが所詮は力押し。真に警戒すべきはあの外道かもしれない。 |
| エウデリカ:何故か分からないが、奴らの事が妙に気に掛かる。 とにかく、もっと調べる必要がありそうだ。 |



























